評論家のすべて

2009/4/13 月曜日

前田 愛

Filed under: 文学評論家 — colam @ 14:02:15

最近のワイドショーでよく目にした名前が前田愛。
歌舞伎役者の中村勘太郎と今年の秋頃にも結婚するということで話題の前田愛。
そんな名前がやたら印象的だったので、今回評論家について調べていてついつい目にとまったのが前田愛。

しかし、この前田愛というのは中村勘太郎の結婚相手ではなく男なんです。
すでに他界されている人なんですが、文芸評論家として有名だったようで、東京大学文学部を卒業後、東京大学の学習院へすすみ博士課程を修了するほどの人。
その後は立教大学の教授として活躍していたのですが、1979年に都市の会というものに河合隼雄や中村雄二郎と共に参加したのです。

この評論家前田氏の選考は日本近世文学を専攻していたのが、幕末や明治期の文学をも扱うようになり、次第に近代日本文学へと進むようになってきたのです。
有名な著書としては挙げられるのが1976年に執筆した『成島柳北』。
第8回亀井勝一郎賞を受賞するという輝かしい成績を納め、他には『樋口一葉の世界』を刊行し、小学館で一葉の『全集』編さんを担ったほど!
他にも今までなかったテクスト論、記号論など新しく興った文学理論を研究に取り入れてこの集大成として『都市空間のなかの文学』を著した。
没後も『前田愛著作集』が刊行されるほど急逝が惜しまれている程の評論家なのです。

おススメサイト ⇒沖縄スノーケルのポイント

2008/4/6 日曜日

文学評論家の歴史

Filed under: 文学評論家 — colam @ 17:03:13

文芸評論は、おそらく文学の誕生と同時に始められました。
紀元前4世紀、アリストテレスは『詩学』で同時代の作品についての明瞭な評論を書いています。

近代の文芸評論は、18世紀イギリスにさかのぼる。
当初は美学理論の影響を受けた印象批評が中心でありました。
印象批評は現在に至るまで続けられています。

日本では明治時代に入って新しい文学の概念が生まれると共に、評論というジャンルが発生し、専門の文芸評論家が現れた。
坪内逍遥の近代小説論『小説神髄』です。
やがて森鴎外が浪漫主義の立場で創作と評論に活躍し、逍遥との間で没理想論争が起きます。
この後日本文学史上ではいくつかの有名な文学論争が戦わされることになります。

やがて20世紀初頭のロシア・フォルマリズム、1930 - 40年代のニュークリティシズムにより、作者の意図を読み取ることから離れ、テキストそのものを研究対象とする動きが生まれました。

1960年代以降、構造主義、ポスト構造主義などの影響で新しい文学理論が登場すると、文芸評論・文学研究の方法論や守備範囲は大きく広がり、より学際的な分野になりました。

2008/4/2 水曜日

文学評論家とは

Filed under: 文学評論家 — colam @ 17:00:47

文学史研究
文学の歴史を研究することです。
表現形式の系譜や写本の変遷、文芸評論自体の歴史など、時間軸に沿った文芸活動の全般が研究対象です。
書かれた言語や民族、国、時代などを限定して研究することも多いです。
文学史の年代区分は、便宜上政治の年代区分を参考に区切られることが多いが、そのことの是非も議論にもなります。

作品論
個々の作品を研究することです。
研究対象には異本が存在することも多いため、底本を選ぶ作業が重要にもなります。
特に古典文学ではその傾向が強いです。
異本とは、写本・口述筆記する際の写し間違い、作者や他の人間による改訂など様々な理由で派生した、それぞれ微妙な違いを持った同一作品のバリエーションがあります。
異本の発生や異同自体も研究対象になる。文献学、書誌学と深い関わりを持っています。

Copyright © 評論家のすべて All Rights Reserved.